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諸制度の重層的な運用による景観マネジメントの実態とその効果的手法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 23K13470
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分23030:建築計画および都市計画関連
研究機関大阪公立大学

研究代表者

高木 悠里  大阪公立大学, 大学院工学研究科, 講師 (20964894)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2027-03-31
研究課題ステータス 交付 (2024年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2026年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
キーワード景観計画 / 重要伝統的建造物群保存地区 / 街路景観 / 重層的景観像 / 景観マネジメント / 営みの景観 / 景観 / 制度 / 全国調査
研究開始時の研究の概要

本研究は、景観計画、重要伝統的建造物群保存地区、歴史まちづくり、中心市街地活性化など景観に関する諸制度の重層的な運用状況の全国調査を行い、その動向や現況を明らかにする。諸制度を重層的に運用しつつ地域自らが景観をマネジメントしている事例を抽出し、諸制度による重層的な景観像、諸制度の役割分担、諸制度と関連する地域団体による景観マネジメント活動等の実態を解明する。さらに諸制度の重層的運用による景観マネジメントの効果を検証し、その方法論としての構築を図る。

研究実績の概要

当該年度(2024年度)は,景観に関する諸制度の重層的な運用状況について,過年度に実施した景観計画と重要伝統的建造物群保存地区(以下,重伝建地区)の重層的な指定・運用状況に関する全国調査結果を踏まえ,区域の位置関係と地理条件から類型化を行い,そこにおける規制・誘導の基準の特徴を解明し,これらをとりまとめて学術論文として再構成した。この成果を踏まえて,景観計画と重伝建地区,さらに歴史的町並み保存に関する自主的な制度を重層的に運用している栃木市等の事例に着目して詳細調査を実施した。その結果,重伝建地区とその周辺で一体的な景観形成を図るよう「景観像」を提示しつつ,重伝建地区の周辺では時間軸の中で変わりゆく景観の変化を許容するように諸制度を運用している状況がうかがえた。以上の調査内容は,引き続き分析中である。また,歴史まちづくり法と自主的なまちづくり計画を用いて歴史景観と自然景観をまちづくりに活用している奈良県室生の詳細調査を行った。
一方,過年度の全国調査結果から,諸制度の重層的な指定・運用の実態は個別性も高いと考えらえたため,対象を絞った調査を実施した。具体的には,道路空間の再編・利活用の中で良好な街路景観の形成を目指して諸制度を重層的に指定・運用し,街路景観誘導に継続的に取り組んでいる事例を対象に,全国調査と詳細調査を実施した。全国調査は,道路空間再編に取り組んでいる51事例に対してアンケートを実施し,道路空間再編の事業概要とそこにおける諸制度の指定・運用状況を調査した。また,大阪市御堂筋・道修町の事例を抽出し,沿道空間と道路空間の景観マネジメントの実態をヒアリング調査・現地調査から分析し,道路空間再編を契機に道路空間において重要な景観要素を明示した上で,この規定を沿道空間の景観制度に重層させていくことで継続的・一体的な景観誘導が可能になっていることを示唆した。

現在までの達成度
現在までの達成度

2: おおむね順調に進展している

理由

研究計画に記した当該年度の研究スケジュールに対して,歴史的町並みをテーマとする事例に対する詳細調査はやや遅れている。一方,街路景観に対象を絞って諸制度を重層的に指定・運用する事例の調査を行ったことで,景観形成のテーマに応じた詳細調査の枠組み立案と具体的調査を進めることができており,研究課題全体としてはおおむね順調に進展している。

今後の研究の推進方策

今後は,歴史的町並み保存をテーマとする事例に対する詳細調査を進める。また,歴史まちづくり法や中心市街地活性化等を加えた全国調査を進めて,景観に関する諸制度の重層的な運用状況をさらに幅広く収集・分析し,全国調査に基づく類型を深化させる。
詳細調査においては,諸制度とこれに基づく各種計画等から重層的な「景観像」の確立プロセスを解明したうえで,そこにおける諸制度の役割分担の調査とその効果分析を行う。役割分担は,制度の使い方と景観マネジメント活動の両面から調査する。効果分析は,諸制度の重なりと景観に対する住民意識や街並みらしさとの関係性を調査・分析する。

報告書

(2件)
  • 2024 実施状況報告書
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2025 2024 2023

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 重要伝統的建造物群保存地区と景観法に基づく景観重点区域等の一体的な指定・運用に関する研究2025

    • 著者名/発表者名
      鎌田 健志, 嘉名 光市, 高木 悠里
    • 雑誌名

      日本建築学会技術報告集

      巻: 31 号: 77 ページ: 484-489

    • DOI

      10.3130/aijt.31.484

    • ISSN
      1341-9463, 1881-8188
    • 年月日
      2025-02-20
    • 関連する報告書
      2024 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 奈良県宇陀市室生集落における地形の生み出す景観特性に関する研究2024

    • 著者名/発表者名
      須崎 心一, 嘉名 光市, 高木 悠里
    • 雑誌名

      都市計画論文集

      巻: 59 号: 3 ページ: 1028-1035

    • DOI

      10.11361/journalcpij.59.1028

    • ISSN
      0916-0647, 2185-0593
    • 関連する報告書
      2024 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 富山駅北地区・ブールバール広場の再整備とエリアマネジメントの取組 -「富山市民百年の夢」その先へ-2023

    • 著者名/発表者名
      高木悠里・市森友明・高橋敬宗・島瑞穂
    • 雑誌名

      エリアマネジメント研究交流会(第3回)論文梗概集

      巻: Vol.3 ページ: 44-47

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [学会発表] 富山駅北地区・ブールバール広場の再整備とエリアマネジメントの取組 -「富山市民百年の夢」その先へ-2023

    • 著者名/発表者名
      高木悠里
    • 学会等名
      第3回 エリアマネジメント研究交流会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2025-12-26  

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