研究課題/領域番号 |
23K13518
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分25010:社会システム工学関連
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研究機関 | 第一工科大学 |
研究代表者 |
黄 茜 第一工科大学, 工学部, 講師 (60769298)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2025年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 貨物鉄道輸送 / 生産・物流システム / 混合整数計画 / サプライチェーンネットワーク / 効率性 / 強靭性 |
研究開始時の研究の概要 |
最近の自然災害,人災さらに国際政治および経済の混乱に伴い,国際輸送環境が激変し,サプライチェーンネットワークの脆弱性が露呈している.本研究では,新たな国際基幹輸送モードを入れた効率的かつ強靭な生産・物流モデルを構築すると共に,個別組織間の安定性を考慮したサプライチェーンネットワーク計画支援システムを研究・開発する.
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研究実績の概要 |
最近の自然災害、人災、さらに国際政治および経済の混乱に伴い、国際輸送環境が激変し、サプライチェーンネットワークの脆弱性が露呈している。グローバル製造業の生存競争の成否は生産技術だけでなく、万一に備える供給網の強靭性の有無に移行している。 本研究では、製造業のサプライチェーンネットワークに対して、有形的な供給網および無形的な組織内部の強靭性に関する研究を行う。具体的には、新たな国際基幹輸送モードを導入した効率的かつ強靭な生産・物流モデルを構築すると共に、個別組織間の安定性を考慮したサプライチェーンネットワーク支援システムを開発する。 初年度には、国際基幹輸送サービスにおける候補となる物流拠点と路線の総合評価を行った。鉄道輸送は二酸化炭素排出量が少なく、海上輸送、航空輸送に次ぐ第3の輸送モードとして認知度が高まり、海外貿易への輸送分担が期待される。中欧班列は、中国とヨーロッパを結ぶ貨物列車の運行サービスである。このサービスは、欧亜大陸横断鉄道を活用して、中国の各都市とヨーロッパの主要都市間で貨物を輸送するものである。本研究は、中欧班列サービスを提供している物流企業や将来の選択肢として考えているグローバル製造業を対象に、半構造化インタビューの手法で調査を行った。新しい物流拠点・路線の利用は、物流コストを含めたサプライチェーンの総コスト構造の変化を分析した。これにより、国際貨物鉄道輸送の特性および企業のサプライチェーン戦略に与える影響を明らかにした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
最初予定通りに研究を遂行している。
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今後の研究の推進方策 |
動的なサプライチェーンネットワークにおいて、物流拠点間の輸送可能性を検討するために、リンク予測方法を使って貨物の種類と潜在的な輸送モード、輸送ルートをマッチングする手法を開発したい。これにより、各貨物に最適な輸送モードとルートを効率的に選定し、サプライチェーン全体の効率性と強靭性を向上させることを目指す。
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