研究課題
若手研究
過去の大規模地震災害発生時において,被災地内の慢性疾患患者等に対する医薬品需給のミスマッチが発生した課題が残った.本研究では,我が国の全自治体が所有している国民健康保険データを活用することで,地域内医薬品需要量・質を広域的,網羅的に把握する.そして,大規模災害時における多様なハザードを考慮したAIによる医薬品需要量の推計が可能な手法・方策を開発することを目的とする.また,被災地内外で有機的に連携可能な医薬品需要量共有システムの開発を行うことで,今後起こりうる大規模災害時に発生する莫大な医薬品需給問題に対して,効率的・効果的な医薬品供給体制の構築への一助を目指す.