研究課題/領域番号 |
23K13532
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分25030:防災工学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
森崎 裕磨 金沢大学, 融合科学系, 助教 (60964997)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2025年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 地震災害 / 医薬品ニーズ / 国民健康保険データ / 高齢者 / 地域分布 / 推計 / 大規模地震災害 / 医薬品需給 / 慢性疾患 / 医療ビッグデータ |
研究開始時の研究の概要 |
過去の大規模地震災害発生時において,被災地内の慢性疾患患者等に対する医薬品需給のミスマッチが発生した課題が残った.本研究では,我が国の全自治体が所有している国民健康保険データを活用することで,地域内医薬品需要量・質を広域的,網羅的に把握する.そして,大規模災害時における多様なハザードを考慮したAIによる医薬品需要量の推計が可能な手法・方策を開発することを目的とする.また,被災地内外で有機的に連携可能な医薬品需要量共有システムの開発を行うことで,今後起こりうる大規模災害時に発生する莫大な医薬品需給問題に対して,効率的・効果的な医薬品供給体制の構築への一助を目指す.
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研究実績の概要 |
本研究は,災害時における医薬品需給のバランスを是正するために,医療ビッグデータである国民健康保険データを用いて,地域の医薬品需要量を医薬品需要量を推計することを目的とする. 初年度は国民健康保険データを使用した災害時の医薬品需給について,平時に必要となり得る医薬品の抽出を行った.分析対象地は石川県の羽咋市として、行政との協力のもと実施している.対象とした医薬品は,慢性的に必要となり得る降圧剤,抗てんかん薬,インシュリンなどを対象として分析を実施した.その結果,分析対象地とした石川県羽咋市において,医薬品種類別でニーズを明らかにすることができた.これらの成果を英語論文2本にまとめて発表した.一件目の論文は,災害時に必要となる医薬品の中で,服用の有無で生死に関わると言われている、抗転換薬の地域需要量を算出した内容である.二件目の論文は、医学,薬学的知見のもと,慢性的に必要となる医薬品を複数種類選定し,それぞれの地域需要量を推計している.この論文では,地域の医薬品需要量を「見える化」するための行政向けシステムの開発も行った.また,国内,国際学会に学会においても積極的に発信し,多数の学術的知見を得ることができた. さらに,医学・薬学の教員との連携を深め,次年度以降に研究協力が得やすい環境構築を行った.また,分析対象地である羽咋市との連携も継続的に行っており,さらなる行政データも取得予定である.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
初年度は複数医薬品を対象として,その医薬品ニーズを町字別に算出した.医薬品の選定は医学系の教員との協議によって決定した.また,地理情報システムを用いて,指定避難所内で必要となり得る医薬品量の推計も実施した.それらの成果を英語論文2本にまとめ,発表した.これらの理由から,(1)当初の計画以上に進展していると評価した.
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今後の研究の推進方策 |
初年度は,本年度は国民健康保険データを使用した災害時の医薬品需給について,平時に必要となり得る医薬品の抽出を行った.国民健康保険データは,10年以上のデータ蓄積が存在している.したがって,経年的に医薬品ニーズを追跡することができる.今年度は10年以上のデータ蓄積を活用し,医薬品需要量の将来推計を医薬品種類ごとに実施する.
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