研究課題
若手研究
土地勘に疎い観光客の避難支援は重要である。しかし、従来の避難研究は、想定調査に基づき、その行動特性を抽出していたため、現実の状況に基づいた行動を抽出できていない。また、避難シミュレーション研究においては、専門家しか使うことができず、市民がその結果を理解したり、体験したりすることが難しいという問題があった。本研究では、現実のように世界を体験できる仮想現実技術(以下、VR)を用いて、災害時の状況を擬似体験し、より緊迫感・没入感のある状況を作り出す。そして、災害時に近い環境下での避難行動を分析したり、市民が群衆避難を体験したりできる新しいシミュレーション手法を確立することを目的とする。