研究課題
若手研究
本研究は,血小板凝集試験用マイクロ流体デバイスの素材として応用可能な,高透明性と熱可塑性を有する血液適合性プラスチックの開発を目指す.上記目的を達成するため,血液適合性官能基を有するノルボルネンモノマーの合成,開環メタセシス重合 (ROMP) による合成したモノマーの重合,材料表面のみの水和構造形成による血液適合性の発現とバルク物性の維持の3項目を実現し,①熱成形が可能なガラス転移温度,②85%以上の可視光透過率,③実用化されている血液適合性ポリマーと同程度の抗血栓性を実現した,熱可塑性と高透明性を有する血液適合性プラスチック材料を開発することを目的とする.