研究課題
若手研究
水不足が懸念される中、従来の逆浸透膜法よりも省エネルギーな膜技術として、正浸透膜法が注目されている。正浸透膜法にて効率的な海水淡水化を行うためには、高い浸透圧を有し、さらに水から溶質(駆動溶質)を容易に回収できる駆動溶液が必要不可欠である。本研究では、これらの性質を両立しうる全く新しいコンセプトの駆動溶質の開発に挑戦する。具体的には、刺激に応答して可逆的に結合・開裂することのできる動的共有結合を利用し、高浸透圧を示す分子構造と水から容易に回収できる分子構造とを任意に制御することで、高い浸透圧と水からの容易な回収性を両立する駆動溶質の開発を目指す。