研究課題
若手研究
タンパク質に代表されるような、Åから10 nmの2桁以上に渡る長さスケールの夾雑的な分子群の中から特定基質の選択的な認識を実現するには、捕捉される分子に適応する動的空間と認識部位をホスト分子に導入することが鍵となる。本研究では、化学修飾可能な金属錯体多面体を節として用いて、共有結合や配位結合を駆使して連結させた新しい分子カプセルを創出する。伸縮可能なリンカーや分子認識部位の事後導入により、ゲストに応じて機能空間のサイズ・形状を調整でき、有機分子の多成分検出や薬物輸送システムへの応用など、分析・バイオ領域への波及効果が期待できる。