本研究では相転移が定常的に生じている固液界面がこれらの化学反応に対して与える影響を界面揺らぎ相に存在する「H2O分子」「-OHダングリングボンド」に着目し解明する。そのために、マイクロ流体デバイスや申請者が開発した画像解析を利用する分光法などを利用する。そして、揺らぎ相の空間領域を定義し、上述の化学的な現象が「揺らぎ相で生じているのか」「氷/FCS界面ははっきりしているのか」という学術的な問いに挑む。研究提案終了後は、界面揺らぎだけからなる微小空間を工学的に利用することで、水とも氷とも異なる「第3の相」による化学場の創成を目指す。
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