研究課題
若手研究
糖鎖構造が均一な糖タンパク質を合成することで、シグナル伝達や免疫系などの様々な生命現象に関与する糖鎖の機能を分子レベルで評価することができる。しかし、現在の一般的な合成法では1つの糖タンパク質を合成するために数週間から数ヶ月を必要とする。そこで本研究では、アミノ酸を3分以内で連結できるフロー法を利用し、新たな糖タンパク質超迅速合成法を確立する。構造の複雑なヒト型糖鎖をフロー糖ペプチド合成法に用いるため、糖鎖中の多数の水酸基に対する新たな保護基戦略を確立する。そして、糖脂質結合型糖タンパク質などを標的とし、糖鎖付加パターンの異なる数十種類もの糖タンパク質をそれぞれ数日で迅速合成することを目指す。