研究課題
若手研究
植物は養分吸収の大部分を根に依存するため、根系構造と栄養吸収の調節は栄養ストレス耐性と深く関わる。植物は複数の栄養素の条件に応じて根系構造と栄養吸収を調節するが、その制御因子の大部分は明らかになっていない。本研究では、圃場で頻繁に欠乏する重要栄養素であるリン、窒素、硫黄、鉄といった栄養素およびその組み合わせが根端の伸長と栄養吸収に与える影響、およびその制御を司る重要因子を明らかにする。本研究により、多様な環境下における栄養吸収の緻密な制御メカニズムが解明されるほか、栄養欠乏条件において根系構造と栄養吸収、および生育の改善した植物の開発が進められることが期待される。