研究課題
若手研究
PCR法に代表される核酸増幅技術は病原体の検出に重宝されるが、加温を要するためフィールドなどの末端臨床現場では利用しづらい。本研究ではこの課題にアプローチすべく、温度条件が最もゆるく37℃で実施可能なRPA法の温度をさらに引き下げることを目指す。RPA法において温度制約は2つの酵素の活性に依存するため、低温域において高い活性を維持するものがあれば有用であると考えられる。そこで、データベースに蓄積されたゲノム情報に基づいて低温菌の当該酵素を作出・評価し、組み合わせて低温RPA系を構築する。本研究が目指す加温処理の不要化は、臨床現場向けの利便性を向上するとともに、低環境負荷にも繋がり革新的である。