研究課題
若手研究
細胞の正常な機能発現には生体分子の代謝制御が重要であり、その破綻は物質生産性の低下をもたらすとともに、細胞老化や細胞死を引き起こす。一方、寿命制御機構の解明は、微生物の発酵生産性向上のみならず、ヒト健康寿命の延伸や加齢に伴うガン・生活習慣病の発症機構の解明と予防に極めて重要である。本研究では酵母を用い「環境変化(アルコール発酵条件等)においてミトコンドリア機能は寿命の直接的決定因子か?」(核心をなす学術的「問い」)を明らかにする。具体的には、環境変化に適応する新規寿命制御機構におけるミトコンドリアの役割を、物質代謝・輸送制御因子に焦点を当てながら解明し、健康寿命延伸のための基盤研究を展開する。