研究課題
若手研究
従来の注射型ワクチンに代わる次世代のワクチンとして、経口や経鼻的に接種する「粘膜ワクチン」の開発が国内外で注目されている。しかし、粘膜ワクチンは低い免疫誘導効率やワクチン効果の個人差が問題とされており、その開発の大きな障壁となっている。近年、腸内細菌叢がワクチン効果と密接に関連することが示唆されており、腸内細菌が上記の課題を解決する重要な鍵になると思われる。本研究では真にワクチン効果に影響を与える腸内細菌を世界に先駆けて発見することで、粘膜ワクチンの効果と腸内細菌の詳細な因果関係の解明に迫ることを目的とした。将来的には、獲得した微生物資源をもとに粘膜ワクチンの課題解決を目指す。