研究課題
若手研究
生活習慣病が多様化する近年、筋萎縮と肥満が合併したサルコペニア肥満が問題視されている。食品成分スルフォラファン(SFaN)は、Keap1-Nrf2経路を介してがんや糖尿病予防に効果があることが報告されているが、私たちはSFaNがNrf2非依存的に脂質合成を抑制することを報告している。本研究では、SFaNによる骨格筋の萎縮抑制効果の可能性とその効果へのNrf2の関与を検討する。さらにSFaNの新規結合因子を同定し、肝臓においてSREBPを介して脂質合成を抑制する詳細なメカニズムを明らかにする。Keap1-Nrf2経路非依存的のSFaNの機能を解明することで、サルコペニア肥満の予防・改善を目指す。