研究課題
若手研究
栄養価が高く不良環境で生育可能なヒユ科キヌアは持続可能な作物として注目される。一方で、可食部である種子に強い苦味のサポニンを蓄積する。サポニンを除去する過程で栄養価も低減するというデメリットがあり、サポニン非生産品種の開発が望まれる。本研究提案ではキヌアの形質転換技術の開発と苦味サポニンの生合成経路の解明を行う。これにより、将来的に苦味サポニン非生産キヌアの作出が可能となる。加えて、植物体において苦味サポニンが存在する生理学的意義の解明にもつながり、サポニンの農業的応用が可能になると期待される。