研究課題
若手研究
シカやウサギのような草食獣の食害から苗木を保護することは、近年の林業における重要課題である。草食獣は捕食者の存在に敏感に反応し、捕食リスクの高い場所を避けて活動する。捕食リスクを応用した草食獣からの苗木保護は古くから検討されてきた。しかし、草食獣は単調な刺激に対して馴化するため、こうした取り組みは失敗してきた。複数の捕食者からの刺激のような複雑な捕食リスクは、草食獣の馴化を抑制できる。本研究では、馴化を抑えるために捕食者の音声を人工的に発生させることで、草食獣による苗木への食害を長期間減らせるかを検証する。