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Fear effectを応用した野生動物による林業被害軽減手法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 23K13982
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分40010:森林科学関連
研究機関高知大学

研究代表者

富田 幹次  高知大学, 教育研究部自然科学系農学部門, 助教 (80965343)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2027-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2026年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワード野生動物 / 獣害対策
研究開始時の研究の概要

シカやウサギのような草食獣の食害から苗木を保護することは、近年の林業における重要課題である。草食獣は捕食者の存在に敏感に反応し、捕食リスクの高い場所を避けて活動する。捕食リスクを応用した草食獣からの苗木保護は古くから検討されてきた。しかし、草食獣は単調な刺激に対して馴化するため、こうした取り組みは失敗してきた。複数の捕食者からの刺激のような複雑な捕食リスクは、草食獣の馴化を抑制できる。本研究では、馴化を抑えるために捕食者の音声を人工的に発生させることで、草食獣による苗木への食害を長期間減らせるかを検証する。

研究実績の概要

シカやウサギのような草食獣の食害から苗木を保護することは、近年の林業における重要課題である。草食獣は捕食者の存在に敏感に反応し、捕食リスクの高い場所を避けて活動する。捕食リスクを応用した草食獣からの苗木保護は古くから検討されてきた。しかし、草食獣は単調な刺激に対して速やかに慣れる(=馴化)ため、こうした取り組みはことごとく失敗してきた。複数の捕食者からの刺激のような複雑な捕食リスクは、草食獣の馴化を抑制できる。本研究では、馴化を抑えるために捕食者の音声を人工的に発生(=プレイバック)させることで、草食獣による苗木への食害を長期間減らせるかを検証する。さらに、既存の防除方法(保護柵)と本手法で費用対効果を比べ、林業現場での実装可能性を検討する。
しかし、草食獣は単調な刺激に対して馴化するため、こうした取り組みは失敗してきた。複数の捕食者からの刺激のような複雑な捕食リスクは、草食獣の馴化を抑制できる。本研究では、馴化を抑えるために捕食者の音声を人工的に発生させることで、草食獣による苗木への食害を長期間減らせるかを検証することを目的とした。
調査地は高知県の人工林であり、シカやウサギによる苗被害が発生している。研究開始初年度は、ラズベリーパイを使った自動音声再生装置と自動撮影カメラを作成することを計画しており、次年度以降は、林業現場での実験を計画している。半導体不足や円安による機材購入の困難さに直面しているが、期間内に装置の開発と実証試験は完了させる予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

半導体不足によるラズベリーパイの在庫不足が発生しており、機材開発が遅れてしまった。高知大学の研究林と国有林の視察を行い、実験地の確保は終了した。また、自動撮影カメラとの連携がうまくいかなかったため、開発作業が滞ってしまった。

今後の研究の推進方策

次年度は、Arduinoを使ったBoom Boxという異なる音声発生装置の作成を目指す。BoomboxはマニュアルがWebサイト上で公開されているため、機材作成が容易であると考えられる。
機材が作れたら現地実験も実施したい。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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