研究課題
若手研究
近年、担子菌の菌糸体をバイオベース材料として幅広く利用することが注目され、いくつか先行的な製品開発が始められている。しかし、その基盤を支える担子菌の菌糸の集合過程やその集合体の構造は明らかではない。そこで、本研究課題では、担子菌における菌糸体の形成過程に依存した構造特性と細胞表層のタンパク質の発現量および局在の相関を明らかにすることを目的とする。目的遂行のために、菌糸体全体の顕微鏡観察を行い、その上で菌糸同士の結着性の一因子としてハイドロフォビンの発現量と局在解析を微視的解析として行うことで、菌糸体の構造特性とタンパク質の発現の相関を明らかにする。