研究課題
若手研究
太陽光が届かず貧栄養環境下にある深海には、難分解性の有機物であるセルロースの分解に特化した細菌が多数存在し、陸上微生物等とは大きく異なるセルラーゼを持つことが明らかとなってきた。高圧・低温・貧栄養の極限環境で獲得された独自の分解機構の解明は、結晶性セルロース分解の効率化に向けた新たな道筋となることが期待されるが、その詳細な分子機構は全く明らかになっていない。本研究では、プロテオーム解析を主軸とする統合的オミクス解析と、主要なセルラーゼの分子レベルでの詳細な機能解析によって、深海微生物のユニークなセルロース分解機構を明らかにすることを目指す。