研究課題/領域番号 |
23K14001
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分40030:水圏生産科学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
米田 広平 筑波大学, 生命環境系, 特任助教 (10829104)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2026年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ハプト藻 / 円石 / アルケノン / ゲノム編集 |
研究開始時の研究の概要 |
ハプト藻が合成する円石やアルケノンは,カーボンニュートラルな素材として有用だが,形質転換の難しさから,その形成メカニズムや合成に関わる酵素は,実験的に明らかになっていない.本研究では,円石藻Pleurochrysis carterae,及びアルケノン産生藻Tisochrysis luteaを対象に,CRISPR/Cas9ゲノム編集系を構築し,円石形成に関わるCalcium binding proteinや,アルケノン合成に関わるPolyketide synthaseの機能解析を行う.また,機能同定した遺伝子の発現量改変により,円石やアルケノン合成量を強化した育種株の作製を試みる.
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研究実績の概要 |
本研究では、ハプト藻のうち、円石と呼ばれる炭酸カルシウムの殻を形成するPleurochrysis carteraeと、アルケノンと呼ばれる長鎖アルキルケトンを合成する Tisochrysis luteaを対象にゲノム編集系を構築すること、円石形成やアルケノン代謝に関わる遺伝子の機能解析を行う。初年度は、両ハプト藻のゲノム編集系構築に向けたCRISPR/Cas9系システムの改良を行った。また、アルケノン代謝における不飽和化酵素(アルケノンデサチュラーゼ)の機能解析を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
ゲノム編集系構築では、Tisochrysis luteaに用いるCRISPR/Cas9系発現ベクターの改良を行い、フコキサンチン生合成に関わる遺伝子であるVDL2に対するRGR系でのsingle guide RNA発現ベクターを構築した。Pleurochrysis carteraeにおけるゲノム編集系では、組換えCas9タンパク質を直接導入する計画が進行中であり、大腸菌での組換えタンパク質発現ベクターが完成した。アルケノン代謝研究では、円石藻Emiliania huxleyiが持つアルケノン不飽和化酵素の候補遺伝子をTisochrysis luteaへと異種発現させた株の構築を行い、機能解析を行った。結果、当該遺伝子が、C37メチルアルケノン不飽和化酵素であることが示された。
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今後の研究の推進方策 |
ゲノム編集系構築に関しては、改良を加えつつ、初年度に構築した系を順次適用していく。また、各種オミクス解析などを用いて、アルケノン代謝や円石形成に関わる遺伝子の洗い出しを行い、ゲノム編集系によって、機能解析を進めていく。
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