研究課題/領域番号 |
23K14016
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分40030:水圏生産科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人水産研究・教育機構 |
研究代表者 |
舩山 翔平 国立研究開発法人水産研究・教育機構, 水産技術研究所(南勢), 研究員 (70866946)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2026年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 二枚貝 / 種苗生産 / 産卵誘発 / ハマグリ / アサリ |
研究開始時の研究の概要 |
二枚貝の種苗生産では用意された親貝から確実に採卵する必要があるが、実際の採卵で産卵誘発に利用されている昇温刺激等は効果が確実ではない。これまでに採卵の不安定さが種苗生産の課題であったタイラギの生体内から産卵期の個体に投与すれば確実に放卵・放精を誘発できるペプチドを発見し、新たな産卵誘発法を開発した。本課題は、ハマグリとアサリの産卵誘発物質を同定し、種苗生産の現場で実用化される産卵誘発法を開発することを目的とする。
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研究実績の概要 |
本研究では、ハマグリとアサリの産卵誘発物質を同定し、種苗生産の現場で実用化される産卵誘発法を開発することを目的としている。本年度は以下の研究成果を得た。ハマグリ内臓神経節の網羅的遺伝子解析により、発現遺伝子群のデータベースを作成した。また内臓神経節の抽出物を卵巣片に作用させた結果、卵成熟誘起作用が認められた。次に内臓神経節抽出物の高速液体クロマトグラフィー(HPLC)溶出画分の活性を卵巣片アッセイにより検討し、卵成熟誘起活性が認められる画分を決定した。得られた活性画分を液体クロマトグラフィー質量分析計(LC-MS/MS)を用いて分析し、データベース解析して得られたペプチドの一次構造を確認し、同定されたペプチドの中から活性ペプチドの候補を選定した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度の計画に従いハマグリ内臓神経節の遺伝子データベースの作成、内臓神経節のHPLC溶出画分の活性検定、活性画分のLC-MS/MS分析、卵成熟誘起活性ペプチド候補の選定を達成した。これらのことから「おおむね順調に進行している」と判断した。
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今後の研究の推進方策 |
ハマグリの内臓神経節に存在すると予想される産卵誘発物質の探索を行う。本年度に得られた卵成熟誘起活性ペプチドの候補を化学合成し、これらの候補ペプチドについて卵巣片アッセイを用いて活性検定を行う。
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