研究課題
若手研究
応募者はこれまでに海綿由来新規タンパク質トロンボコルチシン(ThC)がTPO受容体の糖鎖に結合することで活性化を引き起こすという、新規活性化機構の存在を立証した。さらに、ThCによる受容体活性化は、TPOとは異なる挙動を示したため、造血サイトカイン受容体には未知の多様な活性化機構が存在しているのではないか?と考えた。予備実験において、函館産ソフトコーラル抽出物はTPO・ThCとは異なる活性を示し、これらの成分が造血サイトカイン受容体活性化の多様性を探る上で、極めて有用なケミカルプローブであることが示唆された。本研究では活性成分の単離・構造決定さらには活性化機構の詳細を理解することを目的とする。