研究課題
若手研究
魚類のストレス応答測定では,ストレスによる体内の指標化学物質(生理学的指標)の変動と,行動パターン(行動学的指標)の変動を各々個別に測定しているため,両者が関連した複合的な応答についてはほとんど知られていない.そこで本研究では,生理学的指標を測定するためのバイオセンサと,行動学的指標を測定するための物理センサを一つの電子回路上に集積した「新たなストレス応答を知る」ためのハイブリッドバイオセンサを構築する.このシステムを用いて,魚を遊泳させた状態で様々なストレッサーを魚体に負荷し,両指標値を同時にモニタリングして測定値を網羅的に解析することにより,新たなストレス応答の機構を解明することを目指す.