研究課題
若手研究
学術や水産業界での魚の視覚への関心が高いが、視覚情報処理に関する知見が少ない。申請者は、魚は進化の過程で脳内視覚路が2つから1つになった可能性が高いと示してきた。魚の網膜や中脳視蓋の視覚機能はわかりつつあるが、間脳や大脳の視覚機能は未解明で、視覚路の数に着目した研究は皆無である。脳の視覚領域の発達度合も魚種によって異なるがその理由も不明である。本研究は、進化の過程で視覚路が2つから1つになって脳の何が変わったのか?に迫る。視覚機能について種間比較を行い視覚路が2つか1つかに関連はあるかを明らかにする。得られる知見は、類似した脳形態をもつ魚種の視覚を利用した漁獲法や給餌法等への活用が期待できる。