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水利組合が未発達な地域における農家間の緩い繋がりを考慮した水利用慣行の解明

研究課題

研究課題/領域番号 23K14039
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分41030:地域環境工学および農村計画学関連
研究機関国立研究開発法人国際農林水産業研究センター

研究代表者

大倉 芙美  国立研究開発法人国際農林水産業研究センター, 農村開発領域, 任期付研究員 (10880297)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
キーワードかんがい排水 / 水利組合 / 水配分 / 水管理 / エージェントベースモデル
研究開始時の研究の概要

効果的な気候変動適応策の立案や、強靭性・弾力性のある開発は、科学的情報に加え、地域特有の知識や技術等である「地域の知」を取り入れた包括的な手法を用いることで推進できる。しかしながら、水田灌漑農業分野においては、地域の知である水利用に関する慣行を解明し、気候変動適応策に活用する手法が確立されていない。そこで、カンボジアとラオスを対象に、地域の知の組み合わせを変えた様々な水配分計画の作成と評価を通じて、地域の知を活用した弾力性のある水配分の作成手法を開発する。

研究実績の概要

取水行動を表現する在来知の解明に向け、稲作農業者間の繋がりと営農状況と把握することとした。そこで、稲作農業者を対象に、世帯の構成、水田面積、作付け回数、直播か移植、種の入手方法、賃金労働者の雇用の有無、水不足の有無等を明らかにするアンケート調査票を準備した。
ラオスでは、ビエンチャン市から1時間強の位置にある農村を調査灌漑地区とした。アンケートの質問事項が対象とした灌漑地区に適切であるかを確認するため、予備試験として2023年12月に、アンケート調査票をもとにして、水利組合の役員5人を対象として聞き取り調査を実施した。帰国後に、現地の状況を反映させた質問項目になるよう修正した。そして、2024年2月に村内の稲作農業者26人を対象にアンケート調査を実施した。現在、結果を分析中である。
また、水配分を把握するために、支線水路に水位ロガーを設置した。ラオスは雨季と乾季の2期作であるが、灌漑用水路は乾季でのみ利用される。そこで、2024年度の乾季における灌漑用水路の流量調査に向けた予備試験として、支線用水路に3本の水位ロガーを設置し、1時間ごとに観測することとした。この予備試験は、水利組合による水位ロガーの維持管理が可能であるかを確かめる目的もある。また、圃場における水管理も明らかにするため、水利組合長の一筆の四隅に水位ロガーを設置した。
2月には、カンボジアにも渡航し、ラオスで行ったアンケート調査と同様な内容の調査を2024年度に実施するため、カウンターパートと打ち合わせを行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

12月まで現地調査ができない状況になったが、12月と2月と渡航し、ラオスではアンケート調査を元に稲作農業者間の繋がりを明らかにし、幹線用水路における流量観測の準備を行った。カンボジアでは聞き取り調査に向けた準備を進めることができた。

今後の研究の推進方策

ラオスでは、実施したアンケート調査の分析を進めるともに、灌漑用水路の利用が開始される12月から流量観測を開始、時系列的な水配分を明らかにする。また、村内に存在する社会的な繋がりを生かすことで行われている水配分の調整の仕組みをエージェントベースモデル化し、分析を進める。
カンボジアでは、ラオスと同様のアンケート調査を実施し、対象灌漑地区内の稲作農業者間の繋がりと営農状況と把握する。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 国際共同研究 (2件)

  • [国際共同研究] ラオス国立大学(ラオス)

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [国際共同研究] Center for Sustainable Water/カンボジア王立農業大学(カンボジア)

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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