研究課題
若手研究
陸域と水域の接点に形成される水辺林は、多様な生物の生息地となっているだけでなく、災害防止や水産資源の提供など様々な機能を持つ。現在までの水辺林の管理手法は主に樹木を対象としており、樹木の生長を補完する菌根菌はあまり対象とされていなかった。菌根菌は養水分の吸収により、海岸林や重金属集積地域など過酷な環境における樹木の成長を補完していると報告されている。水辺林の樹木は冠水による過酷な環境下で生育しており、申請者は菌根菌が水辺林の樹木の冠水適応に貢献していると推測した。そこで本研究では、特異的な生態系が維持されている水辺林のメカニズム解明の一環として、冠水適応に影響する菌根菌の機能を解明する。