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菌根菌は樹木の冠水適応に貢献するのか?ー水辺林の菌根菌に着目して

研究課題

研究課題/領域番号 23K14059
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分41050:環境農学関連
研究機関国立研究開発法人森林研究・整備機構

研究代表者

小河 澄香  国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 研究員 (10816250)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2027-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2026年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード菌根菌 / 水辺林 / 重金属耐性 / 冠水適応
研究開始時の研究の概要

陸域と水域の接点に形成される水辺林は、多様な生物の生息地となっているだけでなく、災害防止や水産資源の提供など様々な機能を持つ。現在までの水辺林の管理手法は主に樹木を対象としており、樹木の生長を補完する菌根菌はあまり対象とされていなかった。菌根菌は養水分の吸収により、海岸林や重金属集積地域など過酷な環境における樹木の成長を補完していると報告されている。水辺林の樹木は冠水による過酷な環境下で生育しており、申請者は菌根菌が水辺林の樹木の冠水適応に貢献していると推測した。そこで本研究では、特異的な生態系が維持されている水辺林のメカニズム解明の一環として、冠水適応に影響する菌根菌の機能を解明する。

研究実績の概要

本研究は、特異な生態系が維持されている水辺林のメカニズムの解明に向けて、水辺林の菌根菌の生態や機能を解明することを目的としている。本年度は、水辺林を形成する樹木の根に、どのような菌根菌が生息しているか調査した。調査地で占有しているマルバヤナギの根を調査したところ、黒色でCenoccocum属の菌根菌と推測される菌根を多く観測した。現在、これらの菌根菌の種を同定するためにDNAを解析中である。 水辺林は冠水により土壌の酸化と還元が繰り返され、窒素や重金属の形態が不定期に変化することから、樹木にとっては過酷な環境である。そのため、共生する菌根菌の種類も特異的であることや、多様性が低いことが考えられた。昨年の調査では、Cenoccocum属と推測される菌根しか観測できず、水辺林の菌根の多様性が低いことが考えられた。今後は調査地点や調査回数を増やし、水辺林の菌根菌相について更に調査する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

出産に伴い育児休業を取得し、長期間出勤できなかったため、当初の計画からは遅れている。

今後の研究の推進方策

引き続き水辺林に生息する菌根菌を調査する。今後は調査地や調査頻度も増やしていく。また、菌根菌の子実体や菌根のサンプルを採取し、実験に使うための菌株の分離を試みる。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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