研究課題
若手研究
幼若ブタでは、免疫が未熟であること、また、離乳によって腸管環境が大きく変化することが原因となり生じる、下痢症が重大な問題となっており、その防除のためには、幼若期における腸管免疫発達の最適化が必要である。しかしながら、ブタの免疫に関しては未解明な点が多く残されており、その一つとして、腸管免疫の中枢であるパイエル板の機能および成熟機序が挙げられる。また、ブタのパイエル板発達に対して、乳汁中因子が及ぼす影響に関しては未踏である。そこで本研究では、パイエル板の機能成熟機序を明らかにし、哺乳類特有の性質である『乳』との関連性を読み解くことで、ブタの生産性向上のための腸管免疫研究の進展を目指す。