研究課題
若手研究
精漿は,精子の直進運動を導き,体内受精を成立させる必須因子である.しかしながら,人工授精では,精液を希釈,あるいは精漿を除去することが一般的である.そこで,本研究では,人工授精の低い繁殖成績が精漿に起因すると仮設立て,①アンドロゲン作用を制御した“精漿産生器官”と“腺上皮細胞の体外培養系”の対象としたGC-MS解析と網羅的な遺伝子発現解析②マウスと同様に“子宮に精漿が入り多胎である”ブタとの比較解析③バイオアッセイによる重要因子群の評価と最重要因子の絞り込みを行うことで,動物種間で共通する“精子直進運動を導く精漿内因子とその産生機構”を同定し,人工授精の受胎率を高める人工精漿の開発に挑戦する.