研究課題
若手研究
肉用牛の繁殖経営において、不明瞭な発情は効率的な雌ウシの利用を阻害し、子牛生産性を低下させる重要な問題である。不明瞭な発情の一因として、黄体という卵巣上に形成される内分泌器官の緩慢な消失(退行)が挙げられるが、緩慢な黄体退行発生メカニズムは不明である。黄体は、血中のリポタンパク質から取り込んだコレステロールを原料として黄体ホルモンを合成・分泌する。本研究では、黄体機能の観点からウシにおける不明瞭な発情の発生メカニズムの一端を解明することを目的とし、培養ウシ黄体細胞を用いて、リポタンパク質受容体が黄体退行に関与するかをRNAi法等により検討し、さらに受容体の発現調節因子の探索・同定を試みる。