研究課題
若手研究
フタトゲチマダニは、重症熱性血小板減少症候群を始めとしたマダニ媒介性感染症(TBD)の媒介者として重要視されている。フタトゲチマダニには両性生殖を行なう系統と単為生殖を行なう系統が存在しており、TBD 病原体を媒介する能力が系統間で異なる可能性が指摘されている。本申請課題では、フタトゲチマダニの系統間における病原体媒介能の違いを明らかにするために、系統を簡便に識別する手法を開発し、日本における分布とTBD 病原体の保有状況およびそれを規定する遺伝的な要因を解析する。また、系統間でTBD 病原体の保有状況とそれに関連した遺伝的要因を特定する。