研究課題
若手研究
内臓型リーシュマニア症 (VL) は、イヌ及びヒトで貧血・肝脾腫などの重篤な症状を引き起こす人獣共通感染症である。VL罹患中に妊娠すると母体症状が悪化する上、胎子にも垂直感染し早産や胎子発育不全を引き起こす。妊娠関連リーシュマニア症(PAL)の症例は以前から報告されているものの、その免疫病態は明らかになっておらず治療法も確立されていない。そこで、本研究ではPALマウスモデルを確立し、PAL免疫病態メカニズムを解明する。特にリーシュマニア原虫の宿主細胞であるマクロファージ(MΦ)に注目し、PAL特異的なMΦ活性化が母子の免疫病態に与える影響を解明する。