研究課題
若手研究
生物の中には2種類の分子モーターがある。1つが、細菌の運動器官(べん毛)の根本にあるような回転モーター。もう1つが、アクチン線維/ミオシン系に代表されるようなリニアモーターである。本研究では、それらの回転モーターとリニアモーターを融合して、新規の分子モーターの創生を行う。遺伝子組み換えにより、べん毛モーターの部品をアクチン/ミオシンに置き換える。つまり、異なる分子モーターの間で部品の互換性を確立する。このように生み出された新規融合モーターは、従来とはまったく異なる設計思想で動く回転モーターである。本研究により、生物由来ナノマシンの新しい設計手段を開拓する。