研究課題/領域番号 |
23K14194
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分44020:発生生物学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
堀江 良子 大阪大学, 大学院生命機能研究科, 特任研究員 (90894907)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2024年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2023年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | ホヤ / 軸索形成 / 単一細胞トランスクリプトーム / 細胞分化 / 神経細胞 / 神経回路 / 単一細胞トランスクリプトーム解析 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、ホヤ幼生尾部に存在する双極型感覚神経細胞(BTNs)について、双極に伸びた軸索の形成に必要な転写因子を同定する。さらに、これらの転写因子の下流で働く遺伝子群を明らかにすることにより、BTNsが運命決定から軸索を形成し、ターゲットとなる細胞に対して神経終末を形成するまでの一連の分化過程の全貌を解明するための基盤を確立する。具体的には以下の3つの研究を行う。①scRNAseq解析によるBTNsの分化過程において発現する転写因子・シグナル分子の同定、②BTNsの分化過程において発現する転写因子・シグナル分子の機能解析、③BTNsの双極形態を作り出す転写因子の下流で働く遺伝子群の同定。
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研究実績の概要 |
本研究では、ホヤ幼生の尾部に存在する双極型感覚神経細胞(BTNs)について、双極に伸びた軸索を形成するために必要な転写因子を同定する。さらにこれらの転写因子の下流で働く遺伝子群を明らかにすることにより、BTNsが運命決定から軸索を形成しターゲットとなる細胞に対して神経終末を形成するまでの一連の分化過程の全貌を解明するための基盤を確立することを目指している。具体的には以下の3つの研究を行う。 ① scRNAseq解析によるBTNsの分化過程において発現する転写因子・シグナル分子の同定 ② BTNsの分化過程において発現する転写因子・シグナル分子の機能解析 ③ BTNsの双極形態を作り出す転写因子の下流で働く遺伝子群の同定 当該年度は① scRNAseq解析によるBTNsの分化過程において発現する転写因子・シグナル分子の同定、② BTNsの分化過程において発現する転写因子・シグナル分子の機能解析を行った。 単一細胞トランスクリプトーム解析の結果からHNF6が最終分化後のBTNsに強く発現することを明らかにした。HNF6の機能阻害を行ったところBTNsは分化したが、軸索の形成は阻害された。その結果からBTNsの双極に伸びた軸索形成にはHNF6が重要な働きをすることが明らかになった。現在、HNF6の下流で働く遺伝子の同定を進めており、これらに遺伝子の解析からBTNの双極に伸びた軸索形成の分子機構の解明を行うことが出来ると考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
計画した実験は全て順調に進んでいるため
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今後の研究の推進方策 |
HNF6の下流で働く遺伝子の同定を進めており、これらに遺伝子の解析からBTNの双極に伸びた軸索形成の分子機構の解明を行う。
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