研究課題
若手研究
本研究では植物の多量必須栄養の一つであるリンに着目し、実験室内でポプラの四季を再現する短縮周年系を用いて、①放射性同位体追跡実験により各個葉のシンク・ソースの切り換えをシンク強度として数値化し、②季節・葉位ごとのRNA-Seqと合わせて解析を行うことで、シンク強度の推移とソース葉からの運び出しを制御する候補遺伝子群の同定を行う。さらに③短縮周年系と野外のRNA-Seqデータの比較解析から、野外における上記遺伝子群の寄与の評価を行い、樹木が2種類の転流をどのように使い分け、またどのように協働させて個体全体の転流を制御しているのか、その現象と分子基盤の解明を目指す。