研究課題
若手研究
神経新生は、海馬機能の維持や改善に寄与することから、加齢や認知症に伴う学習・記憶障害に対する予防効果が期待されるが、その促進機序は不明な点が多い。我々はこれまでに、適度な運動による海馬神経新生の促進には、血中アンギオテンシンII(Ang II)とその1型受容体(AT1R)が重要な役割を果たすことを見出した。しかしながら、血液脳関門を通過できない血中Ang II がどのようにして海馬神経新生を促進するのだろうか?本研究では、血液脳関門を欠き、尚且つAT1R を発現している脳弓下器官と終板脈管器官から海馬への神経連絡を明らかにすることで、血中Ang IIによる海馬神経新生の促進機序の解明を目指す。