研究課題
若手研究
小型魚類の中には、胚発生時に低酸素状態におかれると数時間で仮死状態に移行するものが知られている。しかし、低酸素状態で多細胞個体が生命を維持するための、仮死化機構は不明である。本研究課題では、仮死状態を示す魚類の胚内で複数の臓器を同時にイメージングできる観察系を構築し、臓器ごとの低酸素に対する応答の可視化解析を目指す。様々な生体分子の動態を可視化する蛍光タンパク質型プローブを導入し、低酸素順応および回復過程における分子動態の経時変化をin vivoで可視化解析することで、脊椎動物における仮死化機構の解明に貢献する。