研究課題
若手研究
シロアリは腸内の木質分解性原生生物と絶対的相利共生関係を築くことで、枯死材のみを餌として繁栄してきた。しかしシロアリ腸内原生生物は1.4億年以上も前にシロアリ祖先により獲得されており、その起源や共生系樹立の初期段階については殆ど不明である。申請者らはあるシロアリ系統が全く新しく原生生物を腸内に獲得し、さらに絶対的相利共生関係を再構築していることを発見した。本課題はこの新規共生系を研究対象とし、絶対的相利共生関係樹立の鍵となった因子とその進化の系譜について解析する。シロアリ祖先における共生原生生物獲得の手がかりを得ることを目指す。