研究課題
若手研究
本研究では、メス成虫が産卵の際に葉を巻く・新梢を切るなど多様な方法で植物を加工するオトシブミ科昆虫を用いて、葉の形が昆虫の加工行動を介して昆虫の寄主範囲にどのように影響するのかを明らかにする。具体的には下記3つの研究を行う。① 日本産オトシブミ科全体の寄主利用パターンを主に文献調査から明らかにし、加工方法に応じて利用する葉の形が異なるのかを検討する。② 葉の形の多様なカエデ属植物を利用するオトシブミ科昆虫を対象に、加工方法に応じて葉の形が寄主利用に及ぼす影響が異なるか実験的に検証する。③ オトシブミ科昆虫の加工行動の種内変異に着目し、葉の形が昆虫の行動の進化や可塑性に及ぼす影響を明らかにする。