研究課題
若手研究
遺伝子の発現情報は個体の環境応答や機能形質を代表する重要な指標になりうる。野外環境において遺伝子発現の動態を解明する試みは植物を中心に進んでいるものの、植物個体間の関係はほとんど考慮されてこなかった。本研究では、野外栽培したシロイヌナズナ200系統のRNA-Seqデータに近傍個体間の相互作用を考慮したGWASを適用することで、個体間相互作用の影響を受ける遺伝子群およびそれらの変動を担う量的遺伝子座を特定する。独自に取得したデータと解析手法を組み合わせることで、どのような機能遺伝子群が個体間相互作用の影響を受けやすいかを網羅的に解明する。