研究課題
若手研究
RNA結合蛋白の一種であるFUSは、相分離により可逆的に形態を変化させるが、相分離が破綻するとFUSは異常凝集して神経障害を引き起こし、家族性筋萎縮側索硬化症6型(ALS6)と前頭側頭型認知症(FTLD)の発症に関与する。FUS異常凝集にはFUSアルギニン残基のメチル化異常が関係しているとされるが、分かっていないことも多い。そこで本研究では、ALS6とFTLDの剖検脳を質量分析に供することで、各疾患で特異的にメチル化しているアルギニン残基と、それに影響を及ぼすFUS相互作用タンパク質を同定するとともに、それらがFUS相分離異常にどう関わるのかを相分離アッセイを用いて明らかにする。