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マウス脳の単一神経細胞の活動を一挙に可視化する広視野in vivoイメージング法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 23K14294
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分46010:神経科学一般関連
研究機関東京理科大学

研究代表者

高橋 泰伽  東京理科大学, 先進工学部機能デザイン工学科, 助教 (80968248)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
キーワード二光子顕微鏡 / 広範囲イメージング / in vivo / マウス脳 / ナノ薄膜 / ナノシート / 広視野イメージング / in vivoイメージング / マウス生体脳
研究開始時の研究の概要

ヒトの複雑な脳機能の解明するためには、一つの神経細胞から神経ネットワーク全体の活動までを幅広く計測する必要がある。しかし、従来の蛍光顕微鏡では頭頂部全域で単一神経細胞の活動を計測するのは困難であった。そこで、広視野かつ高解像度を両立する新規顕微鏡システムと層特異的な神経細胞の細胞体のみに蛍光カルシウムセンサーを発現させる手法の活用する。これにより、マウス頭頂部広域において単一神経細胞レベルでin vivo Ca2+イメージングが可能な手法の確立を目指す。

研究実績の概要

ヒトの複雑な脳機能の解明するためには、一つの神経細胞から神経ネットワーク全体の活動までを幅広く計測する必要がある。これまでに、申請者は透明で生体適合性を持つナノシートを用いたマウス脳の広範囲観察窓の作成法を確立し、頭頂部全域で神経細胞のin vivo イメージングに成功した。しかし、一般的に用いられる蛍光顕微鏡と細胞標識技術では頭頂部全域で単一神経細胞の活動を計測するのは困難であった。そこで、広視野かつ高解像度を両立する新規顕微鏡システムと大脳皮質表層の神経細胞の細胞体のみに蛍光カルシウムセンサーを発現させる手法を活用する。これにより、マウス頭頂部広域において単一神経細胞レベルでin vivo Ca2+イメージングが可能な手法の確立を目指す。
本年度は、異動に伴う実験環境の構築と並行して、先行研究で実施されていたP0マウスのTransverse sinusにアデノ随伴ウイルスをインジェクションすることで全脳に目的タンパク質を発現させる手法の再現に成功した。また、神経細胞の細胞体のみに高輝度の蛍光カルシウムセンサーのアデノ随伴ウイルスの準備を完了し、来年度に使用できる状況を整えた。また、本手法の要となるナノシートを用いた広範囲観察窓の改良に取り組み、長期かつ覚醒下マウスでも神経活動を頭頂部全域で計測可能な観察窓を確立した。本観察窓の作成手法を原著論文として査読付き国際雑誌にて発表した(Takahashi et al. Commun. Biol. 2024)。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

申請者が所属機関を移動したことに伴い、実験の環境構築を新たに行う必要があったため実験の進行が遅れている。しかし、前所属機関へ出張して実験を定期的に行っており、原著論文の発表や来年度への実験準備等も進められており、着実に研究は進展している。

今後の研究の推進方策

来年度は、今年度中に作成したアデノ随伴ウイルスを脳広範囲へ導入した際の蛍光プローブの発現の局所性についてマウス固定脳による評価を行う。その後、高解像度のカメラを活用した安価かつ簡便な新規顕微鏡を利用したin vivo評価を実施する。これらの評価によって得られた結果をもとに、頭頂部広域での単一神経細胞レベルでin vivo Ca2+イメージングに実現に向けた改良を適宜行い、原著論文として報告に足るデータを取得することを目指す。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件) 産業財産権 (1件)

  • [雑誌論文] Large-scale cranial window for in vivo mouse brain imaging utilizing fluoropolymer nanosheet and light-curable resin2024

    • 著者名/発表者名
      Takahashi Taiga、Zhang Hong、Agetsuma Masakazu、Nabekura Junichi、Otomo Kohei、Okamura Yosuke、Nemoto Tomomi
    • 雑誌名

      Communications Biology

      巻: 7 号: 1 ページ: 232-232

    • DOI

      10.1038/s42003-024-05865-8

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [学会発表] In vivo two-photon imaging through a large-scale cranial window for mouse brain utilizing fluoropolymer nanosheet and light-curable resin2023

    • 著者名/発表者名
      高橋泰伽、張宏、揚妻正和、鍋倉淳一、大友康平、岡村陽介、根本知己
    • 学会等名
      第66回日本神経化学会大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 高分子ナノシートを活用したマウス脳の広範囲in vivo二光子イメージング技術の開発2023

    • 著者名/発表者名
      高橋泰伽、張宏、揚妻正和、鍋倉淳一、大友康平、岡村陽介、根本知己
    • 学会等名
      AMED精神・神経疾患領域/早期ライフ連携推進Workshop
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [産業財産権] 光学部材とその製造方法2024

    • 発明者名
      高橋 泰伽, 根本 知己, 岡村 陽介
    • 権利者名
      高橋 泰伽, 根本 知己, 岡村 陽介
    • 産業財産権種類
      特許
    • 出願年月日
      2024
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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