研究課題
若手研究
インディルビン(Ind)は天然物由来のビスインドールで、主にキナーゼ阻害に由来する抗がん活性が知られているが、難水溶性のため動物実験での有効性評価例はほとんどない。本研究では、亜鉛(Zn)イオンとの錯体形成によってIndの難水溶性を克服することができると考え、Ind-Zn錯体の創製を計画した。Indは膵がん治療薬として有望であるため、臨床応用を目指した膵がん治療実験によって活性を評価する。本研究により得られた知見は、新しい膵がん治療薬開発に役立つ知見を提供するだけでなく、難水溶性化合物の臨床応用を可能にする方法論を検討する点で、様々な医薬品開発に有用な知見を提供できるものと考える。