研究課題
若手研究
本研究では「機械受容イオンチャネル活性化による神経細胞内外の亜鉛イオン分布の変化が、神経変性の病態を決定する」との仮説を実証し、パーキンソン病に対する新規治療法の構築を目指す。シナプスに存在するAMPA型グルタミン酸受容体は神経伝達の中核を担い、その機能破綻はパーキンソン病等に寄与する。これまでの検討から、神経変性疾患の発症抑制には、神経細胞内外の亜鉛イオン分布の変化を制御する必要があると考えた。本研究では膜張力などの微小な環境変化を感知する機械受容イオンチャネルに着目し「機械受容イオンチャネルが神経細胞内外の亜鉛イオン分布を制御し神経変性を抑制する」ことをパーキンソン病モデル動物で実証する。