研究課題
若手研究
心筋虚血再灌流障害とは、心臓に存在する肥満細胞の脱顆粒を介して、レニン・アンジオテンシン系(RAS)の活性化を誘導し、致死性不整脈を誘発する。スフィンゴ-1-リン酸(S1P)やアデノシンは、対応したGi共役型受容体を活性化することで肥満細胞の脱顆粒を抑制して心保護効果を示す。一方で、脂肪由来幹細胞(ADSCs)が種々の疾患に対して治療効果を示すが、要因としてエクソソーム(ADSCs-Exo)がある。ADSCs-Exoが、S1P/S1P1受容体およびアデノシン受容体シグナル経路を活性化することから、本研究では心筋虚血再灌流障害に対するADSCs-Exoの肥満細胞脱顆粒に対する効果を評価する。