研究課題
若手研究
脂質異常症に関する治療の研究は肝臓を標的とした治療戦略に偏っているのが現状である。脂質異常症の発症や病態形成には主に食事性脂質による小腸からの吸収が関与するにも関わらず、小腸での脂質吸収を標的とした治療法は確立されていない。本研究の目的は、「TG再合成酵素の制御機構を解明し、脂質異常症の改善を図ること」であり、以下の3点を明らかにする。①2型糖尿病合併脂質異常症モデルラットの構築とTG再合成酵素の制御因子候補の同定、②制御因子阻害実験によるTG再合成酵素の制御因子の同定、③制御因子の阻害による高TG血症の治療である。