研究課題
若手研究
2020年に始まったホウ素中性子捕捉療法(boron neutron capture therapy : BNCT)は、副反応が少ないがん治療として、非常に注目されている。しかし、脳腫瘍患者については、その適用は難しいとされている。なぜなら、脳腫瘍は身体の深部にあり、放射線も薬も届きにくいからである。脳腫瘍に選択的に、かつ高濃度で薬を到達させる技術の開発は、脳腫瘍患者へのBNCT適用のために重要である。本研究では、脳の周りを循環する脳脊髄液という液体に薬を投与し、脳腫瘍モデルラットの脳内での薬のミクロイメージングを得ることで、脳脊髄液へ薬を投与することの有用性を証明することを目指す。