研究課題/領域番号 |
23K14405
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
佐藤 裕 東北大学, 大学病院, 助教 (60880341)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | シトクロムP450 / 薬物相互作用 / 薬物代謝 / 3次元培養法 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、細胞培養において生体内に近い条件で培養できることから3次元(3D)培養技術が様々な分野において注目されており、動物実験代替法としても期待されている。また、3D培養技術を肝細胞における代謝酵素活性の評価に利用した報告は増えており、薬物代謝、毒性および酵素誘導の新しい評価として利用されている。そこで、本研究では、3D培養法を利用した代表的なCYP活性の同時評価系を構築し、CYP活性に対する薬物による影響について網羅的に評価・解析を行う。
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研究実績の概要 |
本研究では、3次元培養法を利用した代表的なシトクロムP450(CYP)活性の同時評価系を構築し、CYP活性に対する薬物による影響について網羅的に評価・解析を行うことを主目的として進めている。 当該年度は、まず、液体クロマトグラフィー/タンデム質量分析装置(LC-MS/MS)を用いて代表的なCYPの基質薬物(フェナセチン:CYP1A2、ジクロフェナク:CYP2C9、メフェニトイン:CYP2C19、ブフラロール:CYP2D6、ミダゾラム:CYP3A4)、その代謝物(アセトアミノフェン:CYP1A2、4'-水酸化ジクロフェナク:CYP2C9、4'-水酸化メフェニトイン:CYP2C19、1'-水酸化ブフラロール:CYP2D6、1'-水酸化ミダゾラム:CYP3A4)、内標準物質の一斉分析法の構築した。次いで、CYP発現アデノウィルスを用いてCYPを過剰発現させた肝がん由来細胞株HepG2細胞(CYP過剰発現細胞)を平面2次元培養し、各基質を反応させた。その結果、各代謝物を測定することができ、構築した一斉分析法でCYP活性を評価できることが確認できた。本検討は平面2次元培養法で実施したため、現在、3次元培養法を用いて代謝物の測定が可能か、および、ヒト初代培養肝細胞との比較について検討している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
令和5年度は、LC-MS/MSを用いて代表的なCYPの基質薬物、その代謝物、内標準物質の一斉分析法の構築し、CYP過剰発現細胞のCYP活性を評価することできたため。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は、まず、3次元培養法を用いてヒト初代培養肝細胞、CYP過剰発現細胞のCYP活性の評価について検討を行う。次いで、各CYP特異的な阻害剤を用いて、ヒト初代培養肝細胞、CYP過剰発現細胞、ヒト肝ミクロソームにおけるCYP阻害効果について比較検討を行う。
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