研究課題
若手研究
川崎病は小児に発症する血管炎で、特に冠動脈の血管内皮障害をきたし心機能障害を引き起こす。日本人の川崎富作博士が疾患を発見し、50年経ったが未だに原因不明の疾患である。我々は川崎病における先行研究で、急性期で有意に発現が変動するG0S2、HIF-1αを同定した。HIF-1α・G0S2は低酸素誘導因子であり、川崎病急性期の炎症の進展において、低酸素誘導因子が重要な役割を果たしていると仮定した。本研究ではHIF-1α欠損川崎病血管炎モデルマウスと野生株病態マウスにおいて、冠動脈血管組織 、血清炎症マーカーおよび心機能について比較検討することで、川崎病における低酸素誘導因子の役割を検証する。