研究課題/領域番号 |
23K14408
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
小澤 秀介 信州大学, 医学部附属病院, 薬剤主任 (60959427)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 母乳移行性 / 胎盤移行性 / オレキシン受容体拮抗薬 |
研究開始時の研究の概要 |
オレキシン受容体拮抗薬は新規睡眠導入剤であり、有害事象が少ないため、メンタルヘルス不調で悩む周産期女性において安全な治療が期待されている。しかし、その母乳移行性や胎盤移行性、移行性の個人差に関する情報は皆無である。そこで本研究では、オレキシン受容体拮抗薬の血液中、母乳中薬物濃度測定および遺伝子解析を行い、オレキシン受容体拮抗薬の母乳移行性、胎盤移行性及び児への影響を評価すると共にその個人差要因を解明する。
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研究実績の概要 |
オレキシン受容体拮抗薬は新規睡眠導入剤であり、有害事象が少ないため、メンタルヘルス不調で悩む周産期女性において安全な治療が期待されている。しかし、その母乳移行性や胎盤移行性、移行性の個人差に関する情報は皆無である。本研究では、オレキシン受容体拮抗薬の母乳中、血液中薬物濃度およびCYP3A酵素の活性マーカーを用いて、オレキシン受容体拮抗薬の母乳移行性、胎盤移行性及び児への影響を評価すると共にその個人差要因を解明し、母乳哺育可否を加味した睡眠障害に対する薬物療法の構築を目的とする。2023年度における研究実績の概要を以下に示す。 2023年度は、本研究課題の臨床研究計画書を作成し、信州大学医学部生命科学・医学系研究倫理委員会の承認(承認番号:5863)を受け、前向き観察研究の患者登録を開始した。対象患者は、信州大学医学部附属病院においてオレキシン受容体拮抗薬であるスボレキサントあるいはレンボレキサントを服薬している妊婦・授乳婦とし、スボレキサントあるいはレンボレキサントを服用する妊婦・授乳婦から母乳、静脈血および臍帯静脈血の採取を行った。現在、患者登録、患者情報の収集、検体回収を実施しており、2023年3月末の時点で、スボレキサントを服薬している妊婦・授乳婦5名から同意を得られ、母乳、静脈血および臍帯静脈血の収集を行った。また、スボレキサントおよびレンボレキサントの血中濃度測定法に関しては、トリプル四重極液体クロマトグラフ質量分析計(LC-MS/MS)を用いた血中濃度測定系を確立した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究課題の年度別研究計画に基づき、2023年度は、臨床研究の研究計画書を作成し、当学倫理審査委員会の承認を得て臨床研究を開始した。さらに、患者登録および母乳、静脈血および臍帯静脈血の収集に必要となる産婦人科医師、周産期こころの医学講座医師、助産師との研究実施体制を構築し、患者登録および検体収集を実施した。また、LC-MS/MS法を用いたスボレキサントおよびレンボレキサントの血中濃度測定系を確立した。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度に引き続き、患者登録、患者情報および検体収集を継続する。また、2023年度の評価項目を検討するとともに、CYP3A4活性の血清マーカーの測定法を確立する。
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