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肝予備能・線維化指標を活用した免疫抑制薬の至適投与量を予測する母集団薬物動態解析

研究課題

研究課題/領域番号 23K14409
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分47060:医療薬学関連
研究機関三重大学

研究代表者

平井 利典  三重大学, 医学部附属病院, 講師 (90836363)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
キーワード母集団薬物動態モデル / 免疫抑制剤 / エベロリムス / 免疫抑制薬 / 薬理遺伝学 / ファーマコメトリクス / 臓器移植
研究開始時の研究の概要

エベロリムスは、主に生体腎移植後の拒絶反応予防に使用される免疫抑制薬である。エベロリムスの肝代謝を担う薬物代謝酵素シトクロムP450 3A4/5(CYP3A4/5)は、大きな個体差をもたらす。本研究は、エベロリムスの個別代謝能の予測を目的として肝予備能または肝線維化の指標であるAlbumin-bilirubin(ALBI)スコアならびにFIB-4 indexを活用した母集団薬物動態解析を実施する。

研究実績の概要

まずは、免疫抑制剤であるエベロリムスの母集団薬物動態モデルの構築を目指して、臨床研究を実施した。対象症例は、生体腎移植に伴いエベロリムスの経口内服を導入した成人症例を対象に後ろ向き観察研究を計画した。薬物代謝酵素シトクロムP450 3A5遺伝子多型を測定していない症例を除外基準に設定した。肝線維化の指標は、ALBIスコアとFIB-4スコアを用いて、薬物動態の変動要因として応用できるのかを試みた。
構築できたデータセットに含まれる症例数は37例であった。エベロリムスの採血ポイント861点における総トラフ値の中央値は、4.2 [範囲:0.6~12.9] ng/mL、追跡期間は707 [7~2177] 日であった。今回はトラフ血中濃度のみを扱うため、1次吸収過程を伴う1-コンパートメントモデルとして解析し、吸収速度定数と分布容積は既報の値を用いた。
ステップワイズ式変数増減法により共変量を探索したところ、最終モデル候補の経口クリアランス式に性別とALBIスコアが共変量として組み込まれた。VPCとブートストラップ法にてモデルの堅牢性が問題なければ、最終モデルを決定とする予定である。今後の予定として、モンテカルロ・シミュレーションによる至適投与量の検討に移る予定である。任意の投与量と共変量に応じたエベロリムス目標トラフ濃度(3.0~8.0 ng/mL)の到達率を算出し、エベロリムスの個別投与設計に利用できる情報を構築していく。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

臨床研究を遂行し、データセットの構築に成功している。現在はモデルの構築が終わり、評価の段階に移っており、滞りなく進んでいるものと判断できる。

今後の研究の推進方策

最終モデルにて採用された、共変量に基づいたエベロリムスの個別投与量を検討する予定である。可能なところから原著論文の執筆を開始している。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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