研究課題
若手研究
肝線維化とは、細胞外基質の過剰な産生と蓄積による瘢痕化で生じる病態である。肝星細胞は肝障害により活性化され、細胞外基質の主要な産生源となるため、肝線維化の治療標的として近年注目されている。肝星細胞の活性化や増殖、細胞外基質産生や線維化には、細胞内カルシウム濃度の上昇が必要であるが、肝星細胞におけるカルシウムシグナル制御機構の解明は進んでいない。本研究では、肝星細胞に発現するカルシウム透過性イオンチャネルと膜電位を制御するカリウムチャネルの機能連関に着目して、肝星細胞におけるカルシウムシグナル経路の分子実体を同定し、肝線維化機構の解明を目指す。